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花音学園腐男子恋愛日常-後編-

第1章 ~再開する物語~

「……。」

「……真(まこと)、部屋に入る時はノックぐらいしなさいよ」

気配の主は、弟の真だった。

しかも、明らかに顔の表情がドン引きしている表情だ。

お願いだから、そんな顔で僕を見ないで。

「何回も部屋にノックして呼んだのに、返事をしない兄さんが悪いんじゃないか」

「BL本と萌え補給に集中してたからさぁ」

「未来永劫に無理だと思うけど、その癖を少しずつ直していった方が良いよ」

未来永劫に無理とか、兄に対して酷すぎるぞ。

真は、たまにサラッと酷いことを言うからな~。

「わかってるよ」

「全く、兄さんは僕がいないと駄目なんだから」

「真の過保護の癖も直してもらいたいんだが」

僕と真の兄弟仲は、親や周囲公認の超良好だ。

いわば、ブラコン兄弟。

だけど、たまに酷いことをサラッと言ってきたり、さっきみたいに説教してきたり、過保護と言える心配もしてくる。

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