
黒王子と白王子
第2章 同じクラス・佐藤ゆら
ピロンっ
するといきなり城崎くんからメッセージが送られてきた。
「な、なんかきた!」
わたしはびっくりして由紀ちゃんを見た。
「え!?なんて!?」
由紀ちゃんはわたしのスマホを取り上げて中身を見てしまった
.....ばかばかばか!!
由紀ちゃんのばか!既読ついちゃったじゃん!!
「わたしのスマホ返して〜〜!」
「ふむふむ。『誰?』だってよ」
「....へ?」
なんか....素っ気ない!
「まぁ、黒王子は2-Eのクラスの人だからゆらのことしらなくて当たり前か。」
「...んー...なんかショックだなぁ....」
「あ、知っててほしかった感じぃ〜?」
そういって由紀ちゃんはニヤニヤしながらわたしを見た。
「そりゃ、まぁ....」
「ふーん。それで?なんて返そっか!!」
へ、あっ!このままだったら既読無視になっちゃう!
それから、わたしと由紀ちゃんでなんて返すのか話し合いをした。
結局、『2-Aの佐藤ゆらです!』って普通に送ちゃった。
もっと可愛いく返す方法はなかったのぉーーー!?
