
黒王子と白王子
第2章 同じクラス・佐藤ゆら
ゆらside
〜朝〜
「おはよ!ゆら!」
「おはよう由紀ちゃん....」
ごめんね由紀ちゃん....ちょっと元気なくて
元気なわたしを由紀ちゃんに見せたかったなぁ...
「どーしたのゆら!?」
「実はね....
実は、昨日メッセージを送ったまま返ってこない...
既読ついたままになってるんだ...」
それを聞いた由紀ちゃんはびっくりしていた。
「ちょっと酷いわね....」
「やっぱりこの恋はかなわないよね...」
そう言った瞬間
「「「きゃぁぁぁ!!!」」」
女の子達の黄色い声が聞こえた
来たんだ....!
「うわ、女子の量多くなった」
やばっ、後ろの子に押されて倒れちゃうっ!
「きゃっ」
私は意を決して目をつぶった。
ふわっ
.........あれ?
いたくない。
そっと目を開けると目の前にめっちゃ美形な顔をした城崎くんがいた!
「え、ああああ....あのっありが「きゃーーー!!!」」
お礼をしようとしたら女の子の声で言えなくなってしまった。
うそ....お礼....言いたかったのに
