
深夜のお巡り
第1章 深夜のお巡り
こんな俺は、言わなくても分かるとは思うが、結構強情な性格である。
「へ〜、顔に似合わず言うね〜」
生徒はふふっと笑い、俺の傍に近寄る
少々暗くてよく顔は見えないが、身長は俺よりも引くいと予測した。
「夜更かしか?もう遅いし寝た方がいいぞ。身長止まるぞ」
「それって嫌味?」
やっべ。怒らせたか...
自分よりも身長が低かった為つい本音が出てしまっていた
「ごめんごめん、そんなつもりじゃなかった」
「はは、まあ怒ってないけどね〜」
それなら良かった。と、雅也は溜め込んでいた息をスーっと吐いた。
「ねぇ、いつもこの時間にいるの?僕さ、不眠症で夜は中々眠れないんだよね。また会えたらお兄さん構ってよ」
「お兄さんは仕事で来てるんです。構ってやれる時間はありません」
「えー、けち〜」
何がケチ〜だぁ
男の癖に可愛い事言いやがって
