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針の山

第1章 針の山




 唯、私は知っていました。
きっと『あの人』が殺ったのだと。


 私の先輩である年老いた家政婦。
彼女が殺したに違いないと。


 証拠ならありました。
けれど、現実的には有り得ない方法
でした。


 それは、
『呪い』や『まじない』の類でした。


 だから、解剖などをしても分かる
筈がないのです。



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