パパ、もう一度抱きしめて
第7章 そして、運命の再会
「あの、私…あなたをなんて呼んだらいいですか?」
「遼太郎でいいよ、梓ちゃん」
さらっと梓ちゃんと言われて、どきっとなる。
やっぱりお医者さんだわ。
「そういえばあの日、」
「ええ」
私達はベンチに座った。
「誰かさんとツーショットの写真、見てたよね。もしかして彼氏?」
やっぱり見られていたんだ////
「ち、違います。あれは…パパなんです」
私が正直に答えると、遼太郎さんはちょっと驚いた顔をした。
「えっ、お父さんなの?
へー、すごく仲良しなんだね」
「恥ずかしいです…」
「そんなことないよー」
「…」