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パパ、もう一度抱きしめて

第9章 淋しがり同士


午後学校が終わって、駅から家までを歩いていると、遼太郎さんと出会ったコンビニ店が見えてきた。


いつも私は前を通りすぎながら、さりげなくガラス窓の向こうに目を凝らす。


もしかして遼太郎さんがいるんじゃないかと期待して。


「梓ちゃん!」

って声がしたけど、またそら耳だったら悲しい…。

だけど

「久しぶりだね。元気だった?」


その瞬間、私は涙が出そうになった。

「遼太郎さん!」


あなたを“好き"なんだと、ようやく気づいたから……。

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