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妄想話

第4章 青色さんがムスッとしたら

なにもなかったように戻ってきた二人。

気になるけど、気にしてない素振りで、大野さんを盗み見る。
さっきまでとは違い、スッキリした顔をしていた。

さすがはJ。
甘え上手な所は、少しだけ見習いたい…。
「二ノ。リップ持っている?」不意に大野さんに話し掛けられる。
「は?一応ありますけど?」
「じゃあ、貸して。おいらのどっかいっちゃった」
「いいですけど、返してくれるんですか?」
いいながら、リップを大野さんに渡す。
ためらいなく唇にリップを塗り「ありがと。助かったよ」
とリップを俺に戻す。
「はい。お返し」
俺の顔の前に自分の唇をつき出す大野さん。

「え?そんな返しかた…?」

戸惑っていると「二ノが貰わないなら俺が代わりに貰う」と相葉氏が大野さんに近づく。
「そうじゃないでしょ」慌てて、相葉氏に突っ込む。
その間に「じゃ、じゃあ俺が貰おうか」
赤い顔をした翔さんが大野さんに近づく。
「しょさん」とJが翔さんを制する。
するとJが大野さんに近づき、キスをした。
固まる三人。
「ったく。すぐに小悪魔出すんだから」
大野さんの唇から離れたJが言う。
「ふふふ」
とふにゃっと笑う大野さん。
やっぱり、素直で甘え上手で少し強引なほうが美味しい事は出来るのかも知れない。
【終】

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