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妄想話

第5章 黄色さんが拗ねたら

打ち合わせ室のドアが勢いよく開き、相葉君が入って来た。
「おはよー。ねぇ、しょおちゃん来てる?」
「お疲れ。まだ来てないよ」
「そっか。まだか」
「もう。いきなり何ですか?もっと静かに入ってくださいよ」

二ノがゲームしながら指摘する。
「いや、だってさ地球の裏側に行ってたんだよ?早く無事で帰ってきたの確認したいじゃん」
「テレビ出てましたよ?」

「そうじゃなくて、生身を確認したいの」
「生身って…」
いつもの二人のじゃれあいを聞いていると
「おはよう。皆早いね」
リーダーが来た。
それぞれに挨拶を交わし、各々打ち合わせが始まるまで、過ごしていた。

静かな打ち合わせ室。
時折、二ノがゲームで失敗した時の小さな嘆きと、相葉君の遠慮がちな鼻歌が聞こえてくる。

信頼があるからこその静寂が心地よい。

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