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妄想話

第5章 黄色さんが拗ねたら

「打ち合わせ始めるぞ」
とスタッフが入ってきた。

まずはアルバムのコンセプト決め。
今まで発売したアルバムの資料に目を通しながら、意見を出し合う。

「世界観出すか気持ち面を出すか?」
しょさんが言う。

「いっそのこと宇宙とかってテーマにしたら?」

相葉君がミラクルに近い発言をする。

「宇宙って何よ。」
二ノが冷静に聞く。
「えと…。スターウォーズ?
なんか近未来的?」
相葉君が懸命に答える。
「なんで疑問系よ。」
さっきから意見と言うか、文句と言うか…
むしろ、揚げ足取りとしか思えない意見を言う二ノ。
何かに怒っているように見える。

「Jはどう?大野さんも何も言わないし」
急に二ノに話を振られてびっくりした。リーダーもとばっちり。
「うーん。俺達が何を伝えたいかだよね。」
俺が言うと一瞬静まる室内。

「だから、それは何?」
二ノに噛みつかれる。

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