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妄想話

第1章 赤色さんが怒ったら

「ふぅー。お疲れ。翔くん」ため息をつき、改めて翔くんに話し掛ける。
「智くん、俺…」
「うん。たまには先輩からの激も必要だよ。今日は特に」

「でも、言い過ぎたかな?」
「大丈夫。おいら達も先輩にそうやって教えてもらったじゃん」
「そうだけど…」
「今は響かないかも知れないけど、先々できっと分かってくれるよ」

「だといいけど。」

「大丈夫」
と不安げな翔くんに近づいて、そっと抱きしめる。
おいらの肩に翔くんが自分の顎を乗せ、おいらの背中に手を回す。
翔くんの背中をリズムよくトントンする。
「これからZEROでしょ。おいらテレビで見てるから今日もイケメてる翔くんを見せてね」
と翔くんの耳元で囁く。
翔くんが顔を上げてじっとおいらの顔を見る。
「エネルギーチャージして」とおいらにねだる。
ちゅっと唇に触れる。
「もっと」
「駄目だよ。もう時間ないよ。」
「やだ。全然足りない」
と拗ねる。

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