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妄想話

第5章 黄色さんが拗ねたら

二ノが拗ねている理由が分かり、それぞれらしい理由を見付けて、打ち合わせ室を出た三人。

室内に残っているのが二人だけだとわかったのか、土産をしまったあと、再び始めた、ゲームの音が少しだけ大きくなった。

さてと…。
「二ノ」
…ピコピコ
「にのみぃ」
…ピコピコ


「かず?」
…ピコピコ

「かっずなりくん♪」
…ピコピコ

いくら呼んでも返事をしない二ノに若干イラっとする。
駄目だ。ここで、俺がキレたら元も子もない。

そっと、二ノが座っている椅子の後ろに回り
「かずなり」

と二ノに抱き着く。
「うわっ。なんですか?」
二ノが後ろを振り返る。
「久しぶりに会ったのにあまり、話してくれないから」
二ノに抱き着いた腕に、少し力を入れて言う。

「他のメンバーがあんだけ、しょーちゃんに絡んでいたら、話かけられないでしょ。」

DSを閉じながら二ノが言う。
「え?俺にヤキモチ焼いてくれたの?」
二ノの首筋にそっとキスする。

「ち、違うよ。皆が同じ事しか言ってないし…。俺だって、動画の返事もしたし、ZEROも見てたけど、皆も一緒だし」

二ノの隣に移動しながら話を聞く。

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