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妄想話

第6章 赤色さんと緑色さん@衛星中継

「なんで?そんなに二ノの家に執着するの?で、二ノはなんで拒んでるの?」
俺は、疑問をぶつけた。

「違うんすよ。俺、収録の後、泊まりで映画ロケなんすよ」
二ノが答える。
「だから、俺、二ノん家よく知ってるから、留守番してるって」
「あり得ないでしょう。家主いないのに」
また、二ノと雅紀が言い合いする。

確かに家主不在じゃあしょうがない。
他のメンバーはと松潤に視線を向ける。
「俺、MJのロケで朝、早いんだよ」
松潤が言う。

あらら。大変ね。
じゃあ、智くんは?と視線を向ける。

俺と目が合う。「……ニコッ。」
はぁー。さいですか。
自分が興味のないスポーツ観戦の為に、自宅に人を招き入れたくないのね。
無言の笑顔の威圧感ハンパないわー。
「ね。だから録画しとくから、後で家に見に来いよ」

二ノが宥めるように言う。

「それは勿論頼むけど、俺は、リアルタイムで見たいの!」

頑なに譲らない雅紀。
埒が開かない。
「じゃあ、俺んち来れば」

俺が言う。

「え?」
驚いた顔をする雅紀。

一気に楽屋が静まり返る。

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