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妄想話

第7章 赤色さんと青色さん@デイト?

エレベーターを降りた所で、
いきなり壁に追いやりられて激しく、翔くんにキスされる。
唇が離れて、息を整えているとまた、唇が近づいて来たので、やんわり制止する。
「人に見れるよ」
「大丈夫だよ」
「いつ、人が来るかわかんないじゃん」
「俺は、見られても構わない」
ぐっと近づく翔くんの顔。
やばい。スイッチ入ったかも。
おいらは、もう一度制止する。
「駄目だよ」
何度も制止するおいらに怪訝な顔をする翔くん。
「せっかく、綺麗に塗って貰った口紅、翔くんに取られる」
と言って、翔くんの唇を人差し指でスーっとなぞり、色付いた指の腹を翔くんに見せる。
「あっ…」
おいらの指を見て、急に照れる翔くん。
「ね。顔洗って来たら?おいら待ってるから」
「悪い」
翔くんが、トイレに行った。
おいらは、ビルの入り口で、スマホをいじりながら待っていた。
スマホに夢中になっていると、
「あの、すいません」
と男性の声がしたので、スマホから顔を
上げると、見知らぬ男性がおいらの前にいた。
「お一人ですか?」
おいらに聞いて来る。
「いえ友だち待ってます。」
正直に答える。突然の事で状況が分からない。見知らぬ男性は、さらに話掛けて来る。
「この後予定ありますか?」
???
…もしやナンパ?…
「え?」
そういえば、この後予定聞いてない。
返答に困っていると、男性はどんどん話を進める。
「よかったら、友達も含めて食事に行きませんか?」
やば…これって完璧ナンパじゃん。どうしよう…。

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