大切な人へ ~second story~
第2章 新生活
今はそこに私しかいなくて
何人かがこっちを見て笑ってるのは…私の事だよね?
…恥ずかしい ごめん井川くん
休憩になってこっちに来てくれた
『ごめん手振りすぎたね…』
「うん 笑 まぁ来てくれてありがと」
怒ってなくてよかったです
少ししか話せなかったけど嬉しかったよ!
バイトの準備もしたかったしその後は私も帰った
その日の夜の彼からのメールで
週末の部活の後に会えることになった
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だから当日も見学ついでに来ちゃった!
朝に夕食の仕込みもしてきたし一緒に帰れるかな
私が前の場所に着くとベンチの方から
明らかに私に手招きをしてる人がいる…誰?
邪魔にならないように近づいて行くと…
『え⁉清水先輩ですか?』
「久しぶり!藍野だったんだな井川の彼女って」
このスポーツマンらしい爽やかな笑顔の人は
私が高1の時の3年で委員会長さんだった人
仕事を色々教えてもらってたんだ
そう言えば野球部…だった気もするかな?
「井川の彼女可愛いってみんな言ってたから
今度来たらマネしてもらえないか聞こうと思ってた
バイト忙しいから無理って井川言ってたけどな」
お世話になった先輩には悪いけど無理だよ
丁寧にお断りをしたら 大丈夫って笑ってくれた