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大切な人へ ~second story~

第3章 詩織という人


『それ...詩織って彼氏いたんだ?』

GW明けの彼女の薬指を見て驚いた!
今までつけて無かったし話したことなかったし!


彼女は彼氏に会いに地元に帰ってたんだって
よく電話では話しているけどやっぱり彼は心配で

この指輪をプレゼントしてくれたって...
超羨ましい‼

そしてこれをちょっと恥ずかしそうに話す詩織が
超可愛いよー‼


「地元の大学に行ってる同い年の人だよ
付き合い始めたのは1年前くらいだけどね」

『そうなんだ!じゃ私たちと同じくらいだね』

詩織には井川くんのことは話してて
その時言ってくれなかったからびっくりしたんです


「色々聞かれるの苦手なんだよね...
隠してた訳じゃないけど」

『あ...ちょっとわかる 笑
無理して話さなくっていいよ
どんな人かは気になるけど...優しい人みたいだね』


だって彼の話をする詩織はすごく柔らかく笑ってるから
離れてるけど仲が良いんだなってわかる



その彼女は少しだけ彼の話をしてくれた

自分の中身を見てくれた人だったって
優しくておおらかで、全然かっこよくないけど
私にとってはすごくかっこいいって思える人だそう...

言ってることはわかるけど...
ちょっと彼氏さんの言われっぷりが可愛そうだよ?



『でも...そういうもんだよね 好きになるって
好きってだけで素敵でかっこよく見えちゃうよね...』

「井川くんは普通にかっこいいと思うよ?」

美優ってかなりの面食いなの?って笑われてしまった
全力で否定しましたよ!井川くんはかっこいいからね


私は違う人のことを考えて話してしまってた...


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