大切な人へ ~second story~
第4章 広がる環境
井川くんは相変わらず野球が忙しい
会いたくて週に1回は見に行くようにしてるから
野球部の皆さんやマネさんとも仲良くなってきて
行ったときだけお手伝いをするようになってきた
でもどうして皆さんこんなに綺麗なんでしょう...?
「強いってだけで入りたがる人多いからだよ
でも真面目にしない人は辞めてもらってるけどね」
清水先輩は実は副部長さんだったらしい...
そんなに野球も上手かったんですね
「みんな綺麗だけどだいたい部員と付き合ってるよ?
それ目当てにここに来てるって感じ 笑」
そうなの⁉
井川はホープだから気をつけて見てろよって脅された
心配を植え付けないでって怒る私をからかう先輩
「っていうか井川の方が多分 心配してるんじゃないか?
藍野さんのことみんな可愛いって言ってるから」
『私は井川くんしか男に見えてません』
「それは見てたらわかります。いいねぇ愛されてて」
先輩はふっと笑ってグラウンドの方へ出ていった
愛されてて...かぁ