大切な人へ ~second story~
第4章 広がる環境
部屋に着いて美咲ちゃんから
連絡があったことを報告した
『学校の許可が特別におりたんだって!
8月にまた予選会があるけど出られるかもなの‼』
彼はへーって少しリアクションしてくれて
また動画撮ってもらってって言ってくれたんだ
だから一度学校に行ってくるねって...
キッチンから振り向くと彼の瞼はおりてた
私最近 井川くんの寝顔ばっかり見てるよ?
授業とかも大変だろうけどちょっと寂しいよ
少しほっぺたをつねっても起きなくて
ちょっと笑っちゃった
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学校だし とりあえずスーツで行こうかな...
私服じゃ軽いよね?
今日はパンツの方を選んで電車で学校に向かった
たった2か月しか離れてないのにすごく懐かしい
こんなにすぐにここにくるなんてって
ちょっと可笑しかったけどウキウキしてた
正面玄関をくぐると時間的に大勢の生徒とすれ違った
ちょっと視線を感じるけど職員室へむかう
「あれ?美優さん?」
『わぁ!健くん!久しぶりだね~』
階段の前で話しかけられてびっくり
井川くんと同じ制服でちょっと面白いし
ライブに出られるかもしれないんだって話すと
楽しみにしてるってあの可愛い笑顔で言ってくれた
「井川まだいたのか?練習早く行けよ~...」
声ですぐわかった
階段をおりて私を見た先生と目が合って
2人の時間が止まったようだった...