大切な人へ ~second story~
第5章 わからない
「なんで藍野さんが泣いてんの?」
このクスクス笑ってる人には見られたくなかった...
今日はお祝いでご馳走作るからって
お姉さんについでに呼ばれたそうです
「藍野さんに頼んで良かった。ありがとう」
そう言って笑ってぽんっと頭を撫でられた
___‼
やっぱり泣いててよかった...
いろんな事が嬉しすぎてよく分からなかった
今日はお休みにしようって言われて
みんなでご馳走を頂いた
お姉さんはお料理がすごく上手で
お皿や盛り付けも綺麗だった
結婚前カフェで調理をしてたらしい 似合うな~!
「私が結婚早くてね?晄人の歳にはもうこの子産んでて
だから早く彼女くらいつくりなさいって言ってるのに」
...... 。
...... 。
この話題はやめてほしかったな...
「...2人付き合えばいいのに 好きなんでしょ?
藍野先生おじさんのこと。おじさんは?」
__‼
千香ちゃんの爆弾に私は何も言えなかった...
先生は私に彼氏いるからとか言ってくれてたけど
お姉さんも千香ちゃんも私の赤さに盛り上がってた
ごめん先生...
私って中学生にまで心読まれてた...