大切な人へ ~second story~
第5章 わからない
とりあえず食事を頂いて早めに帰りました...
『ごめんなさい...本当に』
また送ってもらってる車内でも
先生の顔が見れない...
「井川とはうまくいってる?」
少しの沈黙の後ぼそっと言った
正直井川くんとは...
たまにうちに来てくれてもほとんど寝てるし
会いに行かないと会えないしメールもない
だからって気持ちがないわけじゃない...
「...すぐ返事できないんだ?」
『よく...わかりません』
あまり私たちの関係を言うのもよくないと思った
でもうまくいってますって...言えなかった
「俺は...____________ 」
私がおりてすぐそう言って帰って行った
彼の走っていく車を呆然と眺めて
しばらくそこに立ってた
そんなこと言われて
私どうしたらいいのかわからないよ...
自分で決めたのに
また迷っちゃう
ずっと好きですって
言いそうだった...
「俺は...まだ好きでいてくれた方が嬉しいよ」
どうしてそんなこと言うの...