大切な人へ ~second story~
第1章 別れの季節の中で
上田くんは私が泣いていた理由を
簡単に話を作って
紗羅にもそう伝えておくって言ってくれた
その話しが少し的を得ていて...ほんの少しだけだけど
先生のことを考えてしまった
その後はみんな楽しそうに遊んでいるのを
私はほとんど見ていた
この4人で次集まれるのはいつかわからないんだ...
紗羅は3年間 みんなとは2年間毎日一緒だった
みんなは凄いね...
笑えないのは私だけだね
最後だからめそめそしない方がいいのにね
「お前ずっと泣いてるつもりか?
ガンガン入れるからガンガン歌え‼」
井川くんにマイクを持たされて
そこから卒業ソングを本当にたくさん入れられた 笑
軽く歌っても声が枯れるほど入れられて
でもみんなもいっぱい一緒に歌ってくれて
気付いたら私も笑って歌ってた
みんなありがとう
3人が大好きだよ
また遊ぼうねってバラバラに帰って行った
井川くんの合格発表は一緒に見る約束をしました
もう夕暮れのオレンジ色の部屋で
1人でベットに座った
みんなからの花束が綺麗で
ずっとずっと見つめてた
私...
間違ってないよね?
だって私は
あなたのその笑顔が大好きだから...
私は薄暗い部屋の中で泣いた...