テキストサイズ

大切な人へ ~second story~

第1章 別れの季節の中で


私にはよくあることなの...昔から



何度も何度も見直した試験でも1つ間違えてたり



悔しくて仕方なくて



次はもっと見直しても...また間違えてたりする



それで次の次くらいでやっと100点がもらえるの



昔からだったな...





優しくなる前の井川くんにも言われたね


どんくさいって


そうなんだよ。私ってどんくさいし不器用なの


よく転んで膝には今でも傷が残ってる


料理だって始めは何度も失敗して食べられなかった


勉強だってもちろんそう 家でしなきゃすぐ落ちこぼれ


逆上がりは毎年ずっと練習してたけど


出来たことは結局一度もなかったの



私は音楽以外 人よりも始めからできることなんか


何もなかったんだ...



ストーリーメニュー

TOPTOPへ