大切な人へ ~second story~
第1章 別れの季節の中で
それなのに...
私にとって初めての恋だったのに
とっても難しい恋愛をしてしまったんだ
背伸びしすぎたんだよね
恋愛でも 何度も間違えてから
あなたと出会いたかった___
_________
井川くんは見事合格をしました‼
その日は家族と私も呼んでくれてみんなでパーティー‼
ちなみに3つ下の健くんは
私たちの学校の後輩になりました!
健くんもお兄さんと一緒で
スポーツも勉強もできちゃう人なんだって...
ずるいよね~...
お母さんはH大合格は私のおかげだって
すごく喜んでくれた‼でも違いますよ...
『井川くん2年の時から...もっと前からだったのかな?
すごく頑張ってたんです。私ずっと見てきましたから
野球と両立って絶対大変だったはずなのに
弱音吐いたことなんか一度もなかった』
だから私のおかげなんて言わないでほしい
お母さんには彼を誉めてあげてほしかった
「ありがとう美優ちゃん
野球の時も受験でも ずっと慎也を見ててくれて
頑張ってたのは私も知ってるわ
慎也...健も 本当に合格おめでとう」
いつもハイテンションなお母さんが
落ち着いた口調でそう言うと
2人は少し照れくさそうに
小さくありがとって言った
それが可愛くてニヤニヤしてたらまた怒られた