大切な人へ ~second story~
第8章 好きな事
私の目にはいつの間にか涙がたまってて
たまにポロって落ちてた
普通に話してるから気付いてないと思ったのに...
『泣きたい気分なのかな』
「...俺があんなこと言ったから?」
『ほら...そういう事言うからやなんです』
ふっと笑って先生を見ると
先生も同じように笑ってごめんって
「今日ひまなら遊びに行こうか!」
先生はそう言って車を走らせた
『えーっ‼嘘でしょ? 笑』
普段の優しい彼なら綺麗な景色の場所とかに
連れていってくれたりするんだと思ったのに...
「悩んでる時は汗かくとスッキリするから!
ここデイリー会員あるから大丈夫だよ」
よりによってスポーツジム⁉
しかもその理屈って先生みたいなタイプの人
限定の考えだと思う...
受付をしてスポーツした方がいい‼とかいって
ハーフパンツとシャツを買ってくれた...
『前言ってたジムってここなんですか?』
「そうだよ!もう大学卒業からずっと会員です」
更衣室から出るとロビーにいた先生はウキウキしてた
好きな事する時ってみんなこうなるのね 笑
トレーナーさんがついてくれて体力測定をしたら
筋肉が少ない!って色々ご指導を受けました
正直機械での筋トレも走るのもきついだけ!
でも先生はずっと楽しそうに
スタッフや他の会員さんと話しながら鍛えてた
ふぅ...
明日絶対筋肉痛だよ