大切な人へ ~second story~
第11章 酔わせて ー晄人sideー
それに俺だって気付いてたよ
学校で再会したときの君の反応...
中学生の千香ちゃんだって気付くよね
うまくいってないんなら帰ってきてほしい...
深く考えればまた色々と悩みそうだけど
純粋にそう思う...
美優が好きだ
もっともっと早く伝えられればよかったのに
俺は昔から臆病だった
彼女のピアノの音を聞いて
彼女が泣いている気がした...
でも行ってみれば彼女は笑ってた
自分を慰める様に笑ってた...
思い出したのは誕生日にくれたメール
俺が苦手って知ってるのに英文だったそこには
こんな文があった
あなたの様に強く優しい人になりたい
美優は十分そうだよ
どれだけ苦しんで
それでも周りに優しくしてこれた?
それでも話していると泣いていたね
強くても泣いてもいいと思うよ?
それが弱いってことじゃない
でも...
あれだけ泣いてる君を見たのは初めてだった
痛々しくて仕方なかった...
だからもういいかな
君を取り返してもいい?
俺が君を もしまた泣かせちゃったら
絶対にそばにいるから
こんな風に1人で泣かせないから