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大切な人へ ~second story~

第12章 新しい朝


キスってこんなに気持ち良かったっけ?

唇ってこんなに温かかったっけ?


キスってこんなに幸せだっけ?




優しく長いキスが離れてしまうのが寂しい

だからあなたの頬に軽く頬を寄せた

そしたらふって微笑んだ頬に少し押されるの


そしてまた視線が合えば唇が吸い寄せられる



なんて...


幸せなんだろう...



どちらからも体を求めずに

ずっとずっと見つめ合ってたね

今までの分を埋めるくらい

あなたのその微笑みを見てたかった




その間少しずつ今までのことをたどったの


『あの時どうしてああしたの?』

「こう思ってこうしたけどこうすればよかったかな?」

『そうしてくれてたらこうだったかもしれないね』



こんな簡単なことがどうして出来なかったのかな

今だからそう思えるんだけどね


『こうしてくれたからすごく嬉しかったの』

「俺もこうしてくれたとき嬉しかった」


たくさんのごめんなさいと

たくさんのありがとうを交換した






『私ね2年の体育祭の帰りに晄人さんに会って
声をかけてもらった時...

晄人さんの笑顔を見て好きになったんだと思う
あの笑顔がずっとずっと離れなかったの』

先生はいつから私の事好きになってくれたの?

「俺はね...初めてあのクラスで
授業をした時かもしれない」


そう聞いてびっくりした






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