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アルバムの中の天使

第2章 第2章 クラスメイト


下校中に後ろから声をかけられた
『勝利、1人で帰ってんの?』


さっき教室で俺をからかった荒木りゅうやだ
何やら他校の制服をきた女の子も一緒だ


『ああ、荒木君かぁ!俺に何か?』

嫌な予感を胸に勝利は答えると


『一緒に帰ろうぜ。たまにわ!』
『なぁ?いいだろ?』


断る理由も無い
勝利は笑顔でうなずいた


『ちょっとりゅうや君。ひどくない?』
『本当に?マジでいってんの?』

どうやらすぐ後ろで荒木りゅうやともめてる
さっきの女の子だ

『うるせーな。黙ってろよ』
『明日から会わねーぞ!』

りゅうやはその女の子の太ももあたりを
ちゅうちょなく蹴った


いや、気まずいから...

勝利はりゅうやに言った
『荒木くん、俺1人で先に帰るね』


するとりゅうやは少し怒り口調で
俺にこう言った

『勝利さぁ、お前に女紹介してやるよ』
『だから俺と一緒にかえれ!』


なんか良くわからない状況だが
胸がきゅうに高鳴った
勝利にとっては願ってもない話しだった


しばらく歩くと駅に到着
さっきの女の子はいつの間にかいなくなっていた


かわいい子だったけど荒木君の彼女かなぁ

いいなぁ...


『おい勝利!この駅に女が二人来るから』
『来たら一緒にカラオケでも行こう』


『あ、うん、でも俺でいいのかなぁ?』
『相手が楽しくないんじゃない?』

これはリアルに本音だった。

するとりゅうやは笑いながら
『大丈夫。向こうもキツいの来るかもだし』


どういう意味だろう...
悔しいけど気楽で余裕な荒木が羨ましく思えた


『あっ!来たんじゃない?』
りゅうやが指をさしながら
立ち上がった。


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