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LIFE

第5章 まだ恋は始まらない〜ぼくのおもい〜

俺の目の前にある和の寝顔。

その頬に手をあててみる。

やわらかい。

きもちいい。

頬に口をつけて撫でる。

そしたら和が少し動いたからドキドキしながら動くのをやめた。

また規則正しい寝息が聞こえてきて安心して。

又、その愛おしい寝顔を見つめる。

同じことを繰り返しては心の中で言う。



“すきだよ”


“あいしてる”



……



そぉっとベッドを抜け出して、
部屋を抜け出して。

足音を殺して歩く。



昨夜は…

和は一緒に寝ようって、毛布をかけてくれて、ふたりでくるまってたんだ。

…2回も、シちゃったから。

俺は帰んなきゃ、って動こうとしたけど身体が動かなくて、
眠たくて仕方なかった。

毛布も和の肌も気持ちよくて、すぅっと睡魔に襲われて次に目を開けた時はすでに白々と朝の気配。

帰んないと。


和…

またね…

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