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LIFE

第5章 まだ恋は始まらない〜ぼくのおもい〜

口を開けて手にしてる箸はその口に届かないまま。

そうだよね。
そういうリアクションだよね。

翔ちゃんは流石にびっくりしてた。

……

「雅紀…
お前の気持ちはわかった。」

「ごめんね、翔ちゃん。驚かせて。」

「う…まあな、びっくりしたけど。でもその人、会ってみたいよ。雅紀がそんなに恋い焦がれる人なんてな。」

「普通の人だよ。
でも…可愛い…よ。」

和のことを思って思わず緩んだ顔。

翔ちゃんも呆れてる。

「なぁ。でもさぁ。
俗に言うところの…セフレ?だよな。」

「やっぱりそう思う?」

「……」

「…だよね…やっぱ。」

「お前も…それ続けられるの?
キツいんじゃない?」

「実は、自分でもそう思ってる。
でも…会えなくなるのは嫌なんだ。
絶対。」

そう。

絶対。

「だから、やっぱりこのままでいいと思ってるんだ。
翔ちゃんはどう思う?」

「そうか…そうだな…
俺でもそうするかもしれない。
でもなぁ、切ないよ。
一か八か言ってみるってのは?」

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