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LIFE

第5章 まだ恋は始まらない〜ぼくのおもい〜

一か八か…か。

うん。

それもアリだよね。

ちょっと見方を変えたら、
ちょっと自意識過剰にとってみたら、

和、俺のこと好きだよね?

うぬぼれじゃなくて。

そう思う。

身体を愛されてるのは嫌というほどわかるけど、
心も…

愛されてる…?

なんていうかそういう言葉でなく、

単純に、

一緒にいたい

すき

って

なんとなく伝わってる。

でも…

やっぱり怖い。

どうしようもなく臆病になってしまう。

こんな弱虫になってしまった。



「雅紀?」

「ごめん。思いふけってた。
そうだね。
言えたらいいな、って思うよ。」

苦笑いの翔ちゃん。

「もう少し飲む?店、変える?」

翔ちゃんが席を立つと一人の男性と向き合う形に。

「おー!翔くん!」

「うわっ、大野さん?」

あ。

大野さんだ。

「二人?よかったら一緒に飲まない?まだ二人の話があるならいいけど。
あっちの角の席だからさ、よかったらおいで。
連れも同じくらいの歳の気にしなくて大丈夫な奴らだからさ。」

「うん。じゃあ少ししたら行く。」

そう答える翔ちゃんは俺にも、OK?、と目配せ。

コクリと頷いた。

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