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LIFE

第1章 サヨナラのあとで

“やめよう”

って。

なんだ?

会うのを?

この関係を?



俺たちって。

そもそもどうやってはじまったんだっけ?

俺が相葉くんにいつの頃からか抱いていた友情よりも深い愛情みたいなものに気づいて、でもどうすることもできなくて。

ただひたすら隠して隠して。

自分の気持ちを認めると怒涛のような嫉妬や独占欲に苦しんだんだ。

誰よりもそばにいたいのに、
近くにいたいけど苦しくて。

少し距離を置こうと不自然なほど一緒にいるのを避けてた時期。

相葉くんがしびれを切らしたように、強引に飲みに連れて行かれて。

もつれるように帰ってきた部屋でキスをした。

俺が“酔ってたから”で済まそうと思って離れようとしたら、相葉くんにぎゅっと抱きしめられて。


相葉くんにもう一度キスをされて、


言われたんだ。


「ふざけてしたんじゃないよ。」


って。

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