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LIFE

第6章 まだ恋は始まらない〜常套句〜

「だって、好きだったんだ。
始めっから。」

「…うん。」

「それだったら…好きって言えなくても、抱きつくくらいしてもよかったなぁ。

でも…ダメだね、やっぱ。
そんなことしたらブレーキ効かなくなるもんね。」

「……」

「自分の気持ちを抑えたり隠したり…。
もう会わない方がいいのか?とかも考えたし。
…でも、そんなのムリだった…。」

なんだか自問自答を繰り返してるそんなところも可愛くて。

そこまで黙って聞いてた俺は口を開く。

「よかった。
会わない、なんて言われなくて。」

口づけを再開して身体を重ねると雅紀は俺の後頭部にも背中にも手を添えてくれる。

ちゅ、ちゅ、と音を鳴らしてキスをしてから雅紀のに手を伸ばしてやわやわと揉んだ。

「はぁ…あ…ん…」

甘い吐息ごと奪うように深くなるキス。

雅紀のは少しずつ蜜をこぼし芯を持ちはじめていて。

ローションをたよりに後ろの方にも指を滑らして解した。

焦れったい思いでゴムをつけると、そこへと押しつけて息を飲んだ。

「いい?」

「うん…きて…」

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