LIFE
第7章 I miss you
授業中、俺は窓側の1番後ろっていう素晴らしい席ってのもあって、ウトウトしたり窓の外に目をやったり、勉強しろよ、って具合な日常。
朝早くから運動して、まあ眠い。
窓の外の体育の授業をボンヤリ眺めてたら俺の目は二宮くんの姿を捉えた。
……
俺…大丈夫かな。
なんか好きな人って遠くにいても大勢の中でも見つけられたりするじゃん?
あんな感じ。
だって見つけた時、ラッキー!って思ったし。
なんで見つけたんだろ。
何年がやってるかもわからなかったのに、もちろんみんな同じ体操服でいる彼を。
高跳びや幅跳びをしてるのを授業を聞いてる素振りでチラチラと目線を運ぶ。
この先生、あんま注意しないのをいいことに、次第に窓の外に目を向ける時間のが増えて。
二宮くんと喋ってるの同じバスケ部の松潤じゃん。
松潤…ね…。
放課後の練習の時、話しかけちゃお!って今から部活が楽しみになってしまってるし。
二宮くんは、かったるそうにしてたかと思うと俄然ハリキッて記録へと挑む。
松潤やクラスメイトとハイタッチなんかしてる。
可愛いな。
あれ…?
可愛い…って?
そんなことをボンヤリ思いふけてるうちに授業終了のチャイムが鳴った。