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LIFE

第1章 サヨナラのあとで

「ひでぇ顔。」

ドアを開けると先に楽屋にいた翔ちゃんは徐ろに立ち上がった。

「…おはよ。」

「おー。」

俺は翔ちゃんを避けるように離れた場所に荷物を置いて、手持ち無沙汰だったからゲームか携帯を弄ろうとカバンをゴソゴソしてると翔ちゃんが近づいてきた。

「これ当ててたら?」

渡された蒸しタオルに涙がこみ上げてきて。

やばい。

泣きそう。

「……ありがとう。」

一度、目に当ててから、

「ちょっとトイレ。」

楽屋のドアの方へ行くとガチャッと開いて入ってきた相葉くんとぶつかりそうになって。



一瞬、目が合う。

「「おはよ。」」

相葉くんの横をすり抜けてトイレへと向かった。

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