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LIFE

第7章 I miss you



二宮くんとは時々、昼休みにプール横の場所で会うようになった。

お互いぼんやりしてる日もあれば、俺もゲームを持ってきて一緒にやる日もあって。

二宮くんはよく喋るしよく笑う。

そう言ったらびっくりされた。

「それを言うなら相葉さんでしょ。」

けらけら笑うから、いつもと同じ…つられて俺も笑う。

ほらね。

よく笑う。

二宮くんの笑顔をずっと見てたいよ。

「かわいい…」

心の声が漏れた。

「…可愛くない。」

すぐに返ってきた言葉に俺はとっさに口を押さえたけど時すでに遅し。

ぶっきらぼうに答える二宮くんに訊いてみた。

「可愛いって言われるのは嫌?」

「う…うん。
でもさ…
相葉さんだって可愛い…よ?」

「?」

「?」

「はあ?
バッカじゃねー。可愛くないしー。」

二宮くんのほっぺを摘んだ。


やわらけ…


ひとしきりふざけ合って、楽しい時間はあっという間に過ぎた。

「戻ろうか?」

「うん。」

「あ、もし大丈夫なら、今日バッティングセンター行かない?」

「行く!」

野球も好きって言ってたから誘ってみると即答されて思わず頬が緩む。

共通の遊びが出来て最近は次は何する?って考えるようになって。

気は合うし、なによりすげぇ楽しい。

「じゃあ部活終わったら校門の先で待ってて。
あ、連絡先、交換しとこ?」

携帯を出し合って頭をくっつけて今更ながら教えあった。

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