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LIFE

第7章 I miss you



「あんま遅くなんなよ。」

櫻井さんが二宮くんの頭をポンポンとして二宮くんがはにかんで少し顔を赤らめたんだよね。

……

そうなのか…

その時に気づいてしまった。

カンだけどたぶんアタリ。

二宮くんは櫻井さんが好きなんだ。

それは…

憧れ?

それとも…

恋…とか?

……

はあ…。

もーー。

考えてもしょうがない。

それに…俺、彼女いんじゃんね。

それに…二宮くんは男だよ?

俺…

なにに悩んでなにに困ってるのか。

なんなんだ!

このモヤモヤは!

ざわついた感情をどうすることも出来なくて結局その後も俺はずっと考えてしまっていた。



この時の俺はまだ知らない。



自分が恋に落ちてることも。



したこともない片思いに胸を焦がすことも。

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