LIFE
第7章 I miss you
日曜日。
隣の学校でのサッカー部の試合。
大野さんと松潤と一緒に行った。
前半は点が入らずヤキモキしたけど後半で両チームとも点が入って白熱。
櫻井さんも点を入れて興奮した俺らは時々大きな声を出して応援。
結果は1点差を埋められず負けてしまった。
でもやっぱりスポーツっていいよ。
櫻井さんのあの清々しい顔。
やりきった感がハンパない。
で。
正反対の二宮くんの悲しそうな顔ね。
それでも櫻井さんにも他の3年生にも労いの言葉を掛けたりドリンクやタオルを渡して甲斐甲斐しくお世話してて。
頑張ってる、ちゃんと。
俺たちは声を掛けて帰ろうか、と話して移動しようとしたら櫻井さんが二宮くんを連れて、こっちに来てくれた。
「みんな、わざわざ来てくれてありがとう!
負けたけど…。
ちゃんと終わった!」
「お疲れ様。」
「お疲れ様でした。」
「カッコよかったです!」
それぞれ言葉を掛けた。
「この後、打ち上げですか?
俺らは帰るんで、また来週にでも!」
俺が言うと二人は手を上げてチームメイトの輪に戻る。
「みんな、ありがとう。」
二宮くんが振り向いてお辞儀をすると櫻井さんの元へ走って行った。