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LIFE

第8章 I miss you *海*



いい感じに砂遊びも楽しんで。

砂が気持ち悪いとか日に焼けたら赤くなって痛いとか、ごちゃごちゃ言ってた二宮くんも、もう観念したみたい。

二宮くん持参の日焼け止めを顔に塗ってやると自分で体にも塗ってる。

むーっ、って口を尖らせながら。

そんなにイヤ?って思って見てたら、戦いに挑むように一生懸命日焼け止めを塗る姿は楽しそうにも見えて。

ホントおもしろい。

見てて飽きない。

「なによ。」

「別にー。」

「笑ってたじゃん。」

「くふ。まあまあ。もうOK?
じゃあ行こ?」

「…うん。」

さっき膨らました浮き輪を持って手を引っ張った。

俺を見て二宮くんが笑う。

「冷たい?」

「そーでもないよ。」

「あ。ほんとだ。」

海の中へと進んで胸の辺りまでのところで二宮くんの頭からすっぽり浮き輪をくぐらす。

また笑った。

浮き輪を引きながら泳いだ。

足がつかないところまできて二宮くんの浮き輪につかまって休憩する。

目の前には浮き輪の二宮くんが俺に笑いかけてる。



すげぇ、かわいい。

なんか、うれしい。

めっちゃ、たのしい。

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