無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

浮き輪を掴む二宮くんのまわりをぐるぐる泳いでたら、二宮くんが潜って水の中で俺をまちぶせた。

それから競争になった潜水。

「「せーの！」」

ブクブク。

にらめっこみたいになっておかしくて…苦しく感じたから二宮くんを手繰り寄せて水面へ出る。

その時…

息があがって二人とも浮き輪にしがみつくと顔が近くにあって。

触れてしまった。

くちびるに。

！！

「ごめん！」

「ごめん！」


……


なんでだろう。

次の瞬間。

スローモーションみたいに。

自然と？

手が出て…

二宮くんの手を握って俺が水の中に沈むと二宮くんも沈む。


水の中…


どちらからともなく…


くちびるを合わせた。