LIFE
第8章 I miss you *海*
「チョーおもしろかった!」
3人はハイテンションでドタバタ帰ってきた。
「疲れたー!」
「もー!ちゃんと拭いてよ!」
二宮くんがタオルを投げる。
「あー。グシャグシャになったー。」
シートを直しながら口を尖らせる松潤。
「「ごめん…」」
怒られちゃって、小さくなっちゃって。
このお兄さんたち。
ホント年上なのに1番子供っぽいよね。
ま、俺もあんまり人のこと言えないけどさ。
「和!バナナボート楽しいぞ。お前やんないの?」
「うー。気が向いたらやる。」
「やるんなら付き合うぞ。何回でもやれるわ。あ、でも金がキツイな。」
「でも相葉くんと海浸かっただけでも、よかったんじゃない?」
「ホント。」
大ちゃんと松潤が感心してる。
「でしょー。」
得意げな目線をみんなに送ってから俺を見る。
「ねっ。」
思わず俺もドヤ顔。
「メシ行く?」
大ちゃんの提案にみんなで腰を上げた。
翔ちゃんが二宮くんのとなりを歩きながら、
「お前、日焼け止め塗った?」
って、じろじろ見ると二宮くんは少し照れながら言い返す。
「ちゃんと塗った。」
なんだか胸がチクっとした。
そうだよね。
二宮くんは翔ちゃんが好きなんだから。
俺はとてもいけないことをしてしまったのかもしれない…なんて、今更ながら思い返す。