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LIFE

第9章 I miss you *隠す*



昼休みの裏庭。

いつもより早く着いた。

なのに相葉さんはもういたから笑っちゃう。

「久しぶり。」

「ふふ。おかえりー!」

「ただいま!」

たった1週間会えなかっただけで。

おかしいよね。

こんなに嬉しいなんて。

「はい。」

「?」

「お土産。大したものじゃないけど。」

紙袋に入ってるのはお菓子みたい。

で、手のひらにくれた小さい袋。

キーホルダーとか?

「ど定番だけど。」

「開けていい?」

「どうぞー。」

それはやっぱりキーホルダーだった。

チャームにイニシャルが付いてる。

「ありがとう。」

「ううん。こんなのしかなくて。
このお菓子、松潤にも渡しといて。頼んで悪いけど。」

「オッケー。楽しかった?」

「うん。でも二宮くんと一緒だったら楽しかったのに、って思った。」

「…ばーか。」

嬉しかった。

でも口から出るのは憎まれ口。

ほんとはこの前みたいに言いたい。



“さみしかった”

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