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LIFE

第9章 I miss you *隠す*



最近はというと気がつけば相葉さんのことを考えてしまう。

これはどういうことなんだろう。

恋…?なのか…?

まったく自分で自分のことがわからない。

とにかく考えてもしょうがないし、一緒にいたら楽しいから一緒にいればいいんだよ…って思うことにした。

今日はね、前から約束してたからボーリングに行くんだ。

前みたいに校門の先で待つ。

そしたら女の子が近づいてきて、俺を見て頬を赤らめて立ち止まった。

「あの…!」

「はい。」

「二宮くん。少しいいですか?」

「うん。」

確か隣のクラスの子だ。

「突然ごめんなさい。今付き合ってる人はいますか?」

あ…これは…
そうだよね?
マジか。

「いや、いないけど。」

「もし、あの、よかったら私と…付き合って下さい!」

「あ、ごめん。俺、今そういうの…」

そこまで言うと遮られた。

「あ!すみません。突然…友達からでも…時々…」

そこで黙ってしまったから。

どうしたものかと思っていると、

「好きな人とか…いるんですか?」

って訊かれたから、つい、

「…そう。だから…ごめんね。」

と断った。

その子は少し笑顔を見せると、

「いえ。ごめんなさい。いきなりこんな。でも…好きでした。
なんだかスッキリしました。ちゃんと告白できて。」

って。

「ありがとう。本当にごめんね。」

ペコって頭を下げてその子は帰っていった。

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