LIFE
第9章 I miss you *隠す*
たかがネクタイ。
されどネクタイ。
なんて…。
あれから俺の首に二宮くんのネクタイが締められている。
なんてことないけど、とてつもなく嬉しい。
なんだろ、この乙女感。
くふ。
こんなことで幸せ感じてる俺。
恋…って、すごいね。
ほらね。
もう恋って認めちゃってるし。
今日も学年違いのほとんど接点のない中、休み時間、体育の授業、移動教室…俺の瞳は彼を探す。
見つけた時は胸がときめく。
いつもキミの姿を探してるよ。
一人で帰る道も、夜寝る前のひと時も。
四六時中、二宮くんの顔が浮かぶ。
明日、会えるかな。
昼休み、誘っちゃおーかな。
帰りでもいいけど。
そんなことを考えながら瞼を閉じる。