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LIFE

第10章 I miss you *別れの時*



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二宮くんが俺にくれたのは“お箸”だった。

「ありがとう。」

「ふふ。うん。」

「これ使う度に二宮くんのことを思い出すね。」

「…。」

「家でのご飯の時はこれ使うから。」

「そう…そう思って選んだ。」

二宮くんは嬉しそうに言って頬を染めた。

「大事にするから。」

「うん。」

じゃあ俺も言っちゃお。

「あのさ…。
二宮くんにあげたキーホルダーって今持ってる?」

「あ…家の鍵につけてるから。家だよ。」

「あ…そっか。じゃあ今度でいいや。これ…。」

俺はキーホルダーを差し出した。

「俺も家の鍵に付けてたんだ。交換してよ?」

それは二宮くんにあげたのとおそろいの俺のイニシャルの付いたキーホルダーで。

二宮くんの手のひらにそれを置くと固まってしまった。

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