LIFE
第11章 見つめていたい〜eyes〜
それから潤くんと一緒に帰るようになった。
なにを気に入ってくれたのか潤くんは僕といると楽しい、気が楽だって言ってくれる。
僕も潤くんとは一緒にいるのが苦痛でなく。
今では僕が時々放たれる潤くんの天然っぷりにツッコみを入れることもある。
「にのには敵わない。」
潤くんが笑う。
心地よい友達との関係を築いて学校も楽しいと思える程に。
放課後、潤くんを待ってるんだって、潤くんを見てるんだって理由が出来たからもうコソコソ見なくてもいいんだけど、いつもの癖で窓辺から少し顔を出して校庭の相葉さんを見る日々。
そう。
潤くんとの会話で知った相葉さんの名前。
相葉雅紀さん。
僕の1個上の2年生だった。