LIFE
第13章 見つめていたい〜みにくい?アヒルの子〜
「キミが松本くんね。」
「はい。」
「で、こっちが二宮くんか。」
「…はい。」
櫻井さんが僕たちに話しかける。
「委員会…よろしくな。
俺たちもいるし。」
「櫻井さんたちも関わってくれるんですか?」
潤くんが嬉しそうに尋ねると、
「うん。
バトンタッチはするけど、ちゃんとフォローする。」
潤くんが僕を見て嬉しいそうなその素ぶりに僕も微笑みを返した。
こっちでやり取りしながら頭の中は相葉さんでいっぱい。
大丈夫?
チラチラと長い前髪の隙間から相葉さんを盗み見。
笑ってるし、
喋ってるし、
でもやっぱしんどそう。
早くお家に帰って自分の布団で眠って欲しいな。
ゆっくり休んで元気になって欲しい。
靴箱に着いてここでお別れ。
最後に相葉さんが今日、何回も口にした言葉を僕たちにくれた。
「ホント、ありがとう。」