LIFE
第14章 見つめていたい〜気になるあの子〜
* a eyes *
部活に行く前。
借りたい本があって図書室からの帰り。
2年の教室が目に止まって二宮くんいるかも、って探してみることに。
2-Aだったっけ?
松潤と同じクラスだよね。
廊下を歩きながら二宮くんのことを思い出して。
なんか…気になるんだ。
喋りたい。
もっと仲良くなりたい。
とりあえず元気になった姿でも見せるかー、って二宮くんのクラスの入り口。
廊下から覗くとひとり生徒が窓の近くで座ってるだけ。
二宮くん…だよね?
少し近づいて、多分そうだと声をかけようとして…
やめた。
寝てる?
窓の近くの机に横向きに顔を乗せてる二宮くん。
静かに顔が見えるところへ動いて進めて俺は固まった。