LIFE
第14章 見つめていたい〜気になるあの子〜
かわいい
なにこれ
すべすべの白く透き通った肌。
ふっくらしたほっぺ。
黒い髪の毛はサラリと横へ流れていつも隠れてた目元やおでこまであらわになっている。
閉じられた瞼も可愛らしい。
形のいいくちびるも。
顔の横にはたたまれた眼鏡。
そんな真剣に眠りたかったのかな。
ふふ。
声をかけるかどうか迷ったけど結局かけなかった。
ずっと…
見ていたかったから。
いつまでも見ていられるその寝顔を不思議な気持ちで眺めて。
どうしよ
触りたい
手を伸ばして後少しで頬に触れるってところでグッと我慢。
もっと見ていたいけど部活に行かなきゃ。
ばいばい
心の中でつぶやいた。
その場を離れる時にカタ、と音をさせてしまい慌てて振り向くと目は閉じられたまま。
よかった…
入り口へと一歩進んで。
また振り返った俺は二宮くんのそばに戻ってその頬を人差し指でそっと押した。