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LIFE

第15章 見つめていたい〜秘密の場所〜



「二宮くんは…

俺のこと、どう思ってるの?」

もじもじ…

さっきから人通りのないのをいいことに握り合った手。

そうだ。

この前も思ったんだけど。

このプニプニの手の触り心地は、やっぱり初めてじゃない気がして訊いてみる。

「ね、俺さ、二宮くんの手、こないだ翔ちゃんたちとふざけてる時に触った時にも思ったんだけど、その前にも握った気がするんだよね。」

「……」

「なんでだろ?」

「…それは…

僕が相葉さんが保健室で寝てる時に…

握ったから?…」

「え?
そうだったの?」

嬉しくなって、もっとちゃんと聞きたいから質問をしてみる。

「松潤が、にのが気づいて、って言ってたよね。
俺が具合悪くなったの気づいてくれたんだ?」

こくんと頷くのを見て、次の質問をする前に、

「…ずっと…

見てたから…」

意を決したように二宮くんが次々に言葉を繋ぐ。

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