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LIFE

第16章 見つめていたい〜にのをプロデュース〜



* n eyes *


大野さんに言われたこと。


「カッコよくなって相葉ちゃんをびっくりさせてみない?」

そのひとことで、やるって首を縦に振る僕。

でも…

相葉さんをチラッと見たら、すごく悲しそうだった。


あ、どうしよ


僕…選択間違えた?





解散となって教室に戻ろうとしたら目の前にトボトボと肩を落として歩く相葉さん。

後ろから手を取って、本当は登る階段を通り過ぎてその先の放課後はあまり使わない階段を目指す。

「!二宮くん?」

僕の行動にびっくりして足がもつれそうになりながらもついてきてくれた。

「二宮くん、さっきはごめんね。」

「なにが?」

「…ダメって…叫んで。」

そんなこと。

今、こんな状況なのに謝ってくれる、この人を、やっぱり大好きだと思う。

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